五輪剣術とは、、、
「五輪」とは…
仏語(五大と同義語)または、古代インド ヴェーダの思想以前からある万物の原理、自然の循環法則。
「地」「水」「火」「風」「空」の真理より。
「剣」とは…
つながり。命の置き場。
「術」とは...
身体を一つの小さな大自然と見立て、天と地を一つの流れで繋ぐゆらぎや呼吸により、身の内に宿る言葉にしにくい感覚の心身操作。
術を為し、剣と繋がり、天地を結ぶ
剣術会です。
五輪書 空の巻 全文
二刀一流 兵法の道 空の巻として書きあらわす。
「空」という心は形がない事。または形を知る事が出来ないものと見立てる。もちろん「空」など無い。「空」を知るにはまず「在る」を知る必要がある。「在る」を知ってはじめて「無い」がわかる。これが「空」に至る。世の中を悪くみれば、物事を思考しない事を「空」とする意見もあるが、これは「本当の空」ではない。皆ここで迷うところ。
兵法の道においても、武人として生きるに、武の道理を知らなければ「空」には至れない。
迷い迷いて知り得た己の経験を「空」として伝えても、それは「本当の空」ではない。武の道理をしっかり覚え、武や芸をしっかり磨き、武人として生きるに曇る部分がなきよう、迷う心に捉われなきよう、いつもいつもを怠らず、「心」と「意」二つのこころを磨き、「観」と「見」二つの眼を養い、少しの曇りもなく、迷いの雲晴れたる所にのみ「空」がある。これが「本当の空」である。
「本当の空」を知らないうちは、天の理に寄らず目先の教えに従い、人の理に寄らず世の常識に従い、自分では確かな道と信じていようと、こころ真っ直ぐに、まことの道理に合わせてみると、その時々によって変わる自分都合の物の見方、その時々のこころの歪みによって、「本当の空」には至れない。まことの道に背くことなり。
そのこころを知り、素直で真っ直ぐな部分を本心に、そのこころを道として、兵法を広く行い、
正しく明らかに、大きなる自然のところを思いとって、
「道」を「空」とし、「空」を「道」とみる。
空有善 無悪 智ハ有也 利ハ有也 道ハ有也 心ハ空也。
新免武蔵(宮本武蔵)
現代語訳 瀬上豪
五輪剣術 武天志し
空を持たなばミチを歩めどドウに至れず
有って在りけり、為って成りうる
戦うことの意味
~ 戦氣から学べること~
五輪剣術会では、戦氣稽古(実戦稽古)を行います。武士道文化をきれいな言葉で繕わず、今持てる自分の全意氣で、剣と繋がり全身全霊で斬り結ぶ... 本意氣での戦氣に寄りて、命を学び、弱さを受入れ、恐れを越えて、現実に立ち向かう勇気の中に、痛みを伴い、それでも芯を持って生きていこうとする、本当の強さを育む稽古です。今、世界には本当の強さを持つ人材が必要です。
そんな人材が作り上げる社会と未来が必要です。戦うことの本当の意味を忘れた者から、強さの意味を履き違え、優しさを失い、他者への攻撃(目に見えない攻撃含む)を実行している現代。本当に戦える人材は、争うことを選ばない。いたぶることを選ばない。
真の理に、戦気稽古をなくしては、まことの道理は学べない。格好だけで終わらない大和のまことの侍道を.... 武蔵が伝えた生き方を....
独行道 二十一箇条
- 世間の道から離るんな、
- 娯楽を求めて生きてくな、
- 全てをえこひいきで見んな、
- 自分を浅く、世を深く、
- 欲望に心取られんな、
- 選んだことに後悔すんな、
- 善と悪があるだけよ。他を妬むな、
- どんな道にも別れはある。悲しむな、
- 自分も他人もまぁ恨むな、
- 恋心、、、?? わからんなぁ、
- 物事を好きや嫌いで判断すんな、
- 豪勢豪華な屋敷に住むな、
- 贅沢品を食うな、
- 末代に残せるような道具を使うな、
- 人生で出会えた物を忌み嫌うな、
- 仕事道具は別。他と一緒にすんな、
- 本気の道なら死ぬことビビんな、
- 爺なったら財宝追うな、
- 仏神大事。でも頼んな、
- 命捨てても名は捨てんな、
- 常に真理の道をゆけ、
地の巻 兵法行道 九箇条
- 邪なきことを思うこと
- 道という目的意識をもって鍛錬すること
- 多くの芸能、芸術に触れること
- 多くの職業、職種の内容を知ること
- 物事の利害損得をわきまえること
- 全てに渡って鑑識眼を養うこと
- 目に見えぬ本質を悟って知ること
- 些細な事にも注意を怠らぬこと
- 役に立たぬ事を行わぬこと